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変遷 History
明治14年1月、明治政府は東京府知事の行政指導のもと、いわゆる殖産興業政策の一環として重要商工業者に対し、 組合結成の布達を発した。これに対し同年2月、東京46、横浜2の48印刷業者が「活版印刷業組合」設立願いを 府知事へ提出。が、熱心な指導者がなく、組合は成立しなかった。
明治17年11月農商務省は同業組合準則を発布。これに従い18年1月、東京府も布達、府知事から活版印刷業者 に組合結成の勧奨があったが、この時も業界内がまとまらず成立しなかった。
明治23年(1890年)、国民待望の帝国議会が開設、これと歩みをそろえるように同年11月24日、 組合創立総会が築地の「寿美家」で開催され、100名の連著で12月13日、東京府知事設置願いを提出、 12月26日に認可され、準則組合「東京活版印刷業組合」が成立した。
明治25年9月には「東京石版印刷業組合」も96名の組合員で認可成立した。
明治30年の「重要輸出品同業組合法」により石版印刷業組合は同年「東京石版印刷同業組合」となり、 さらに33年の「重要物産同業組合法」による組合へ移行。これに43年、活版印刷業組合が合弁して 「東京印刷同業組合」が発足した。
以来、太平洋戦争をはさみ、戦後の協同組合、調整組合を経て、現在の「東京都印刷工業組合」と歴史を重ねて、 平成2年(1990年)で組合創立満100周年を迎えたのである。
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